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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(289)

2025年11月18日


そのためには認識運動を押し進め、戦勝派の盟友たちを覚醒させ、自分の側に引き戻す必要があると考えた。

下元がその戦略を打ち出した初期の段階では、戦勝派と敗戦派の関係は、まだ意見の対立に過ぎなかった。

彼は自分の弁舌に自信を持っていた。五、〇〇〇の盟友を糾合した舌である。だから今回も説き伏せることができると思っていた。

しかし、以後、戦勝派でも敗戦派でも、状況誤認の連鎖が続き、対立の内容は変質、抗争化、先鋭化、険悪化して殺気を帯び、遂には血を見るに至った。

説得などという生易しい手段が通用する段階ではなくなって行ったのである。それも短期間に、急速に…。

下元は、事態が...

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