大志万学院の生徒父兄ら=横浜市議公式視察団を歓迎
横浜市議会の公式視察団ら6人が10日にサンパウロ市の大志万学院・松柏学園を表敬訪問した。来伯したのは市議会議員の横山正人氏(米州友好横浜市議会議員連盟会長)、坂本勝司氏(同副会長)、小粥康弘氏(同幹事)、田野井一雄氏、齋藤達也氏、二井くみよ氏。
日本語や日本文化教育に力をいれる大志万学院では、生徒の日本視察旅行で6回ほど横浜市を訪れ、市内観光や移民ゆかりの施設を訪問した。歓迎会には横浜訪問に参加した生徒とその父兄ら100人余りが集まり、手作りの持ち寄り料理で歓迎した。各市議には名前入りブラジル代表ユニフォームなどがプレゼントされた。
当日朝、到着したばかりの横山市議は、「移民船が横浜港を出港した時に見た風景と同じものを、子供達にも見てもらおうと毎回船を出して交流を深めている。自分たちのルーツを再認識する機会になるのでは。いずれブラジルを背負って立つ人材になった時、横浜のことを近しく感じて欲しい」と語った。
23年に横浜訪問した東島恵美さん(14歳、4世)に感想を聞くと「洋上からの眺めが最高だった。これを祖先が見たのかという想いと、今の横浜の夜景の美しさが相まって、なんとも言えない気持ちになった」と述べた。
行徳友里恵さん(14歳、3世)も「船から見た横浜の街並みは全ての人に見てほしいぐらい素晴らしかった」と顔を輝かせた。
桧垣リエさん(14歳、4世)も「横浜で市議の皆さんと懇談した時、とても良い話をたくさん聞かせてもらい、船にも感動した。だからその1年後に家族を連れてまた横浜に行きました」と語った。父親の桧垣秀秋さん(52歳、3世)にも聞くと「娘がどうしても『横浜に行きたい』と言うから、最初は『なんで』と訝っていた。だけど家族みんなで行ったら本当に良かった」と笑った。
当日は特別な歓迎のケーキが用意され、7人を前にして集まった全員がお祝いの歌で歓迎した。一行はその後、イビラプエラ公園の先亡者慰霊碑、翌日はサンパウロ州議会で国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」のプレゼンテーションを行った。









