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25人参加で青チームが1位=横浜短歌合戦in海外移住資料館

2024年12月14日

3チームが打ち合わせをしている様子
3チームが打ち合わせをしている様子

 中京大学文学部アクティブ・ラーニング研究会主催の「横浜 短歌合戦in海外移住資料館」が11月10日午後、JICA横浜会議室で開催され、25人が参加した。9月1日から10月20日まで事前公募された、海外移住・国内外に関わる自作未発表の短歌が当日用いられた。
 参加者は赤、白、青の3チームに分かれ、事前募集された短歌から各人1首の推し短歌を選び批評した。各チーム3人なので3発表があり、それが3チーム分終了した後、判定員の海外日系人協会田中克之理事長、海外日系新聞放送協会岡野理護事長、武蔵大学アンジェロ・イシ、横浜歌人会代表委員桜井建司、中京大学小塩卓哉各氏が、三色の旗を揚げて判定した。
 結果は、青が3人で1位、白が2人で2位となり、小塩さんは「大変盛り上がりました」と参加者に感謝した。
 5人が講評をした後、表彰式となった。《海外日系人協会理事長賞》「嫁ぎ来た国で揺れてたプルメリア其処ではフランジパニの名で咲く」兵庫 平岡真由美、《海外日系新聞放送協会理事長賞》「英語でなげ日本語で受けるひとり言バイリンガルで話がはずむ」アメリカ 大竹幾久子、「母われを気遣う言葉と思えどももの言いきつし娘のブラジル語は」ブラジル 小池みさ子、《桜井健司選者賞》「春の菊異国の市で偶然に出逢えた奇跡噛み締め笑う」ブラジル 照屋葉月、《アンジェロ・イシ選者賞》「空港の果てなき広さ清潔さ城砦の街初の驚き」茨城 蒔岡るね、《小塩卓哉選者賞》「大らかな国柄なれど波乱あり移住せしより六とせの春」ブラジル 山元治彦。
 《佳作》ではブラジルから「辞書片手に習字を学ぶ伯人に教える我も学ぶこと多し」金谷はるみ、「鍬胼胝を知らぬ掌ながらも移民らの記念の歌集を編まんと夜々を」多田邦治―などの作品も選ばれた。

判定員が三色の旗を揚げたところ
判定員が三色の旗を揚げたところ

 当日は、兵庫在住の平岡さん、茨城在住の蒔岡さんらも出席した。このイベントは、短歌による国際理解教育や海外日系人理解のためのアクティブ・ラーニング(学ぶ側の人間が能動的に考え、学習する教育法)を目的に開催された。


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