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清水享総領事がお別れ会=サンパウロ州政府要人らが惜別の辞

2025年9月30日

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清水享在サンパウロ総領事のお別れ会が9月25日昼、サンパウロ市南部の公邸で開催され、日系団体代表者や州政府や市関係者ら250人が集まり別れを惜しんだ。開始時に玄関では、総領事が入場者の一人一人と握手し、名残惜しそうに挨拶を交わした。

最初に両国歌斉唱があり、清水総領事が「23年11月14日に着任しました。サンパウロは大変豊かで、ブラジルは大きいのでそれを知るためには最低で3年は必要と思っていました。在任2年間でしたが、皆さんのおかげで豊かな経験ができました」と来場者に感謝し、「私は日本の中でもラテン気質の大阪出身です。まだ大阪万博がやっていますので、ぜひお立ち寄りください。将来まで協力関係を続けましょう」と呼びかけた。

サンパウロ州政府財務・計画局長のサミュエル・キノシタ氏は「私はブラジル市民の一人として、日本移民がサンパウロ州に持ち込んでくれた勤勉さなどの価値観や考え方には常々感謝している。私の家族の中にも日本の価値観の影響は見られる。清水総領事は、タルシジオ州知事からも大変評価が高い。総領事がマリリア名誉市民証をもらった時にも立ち会ったが、彼の魅力的な立ち振る舞いに市民はすっかり虜になっていた」と語り、総領事と抱擁を交わした。

州知事代理でサンパウロ州政府国際局長のサモ・トッサチ氏は「オハヨウゴザイマス」と挨拶を始め、「州知事からの手紙を先ほど総領事に渡した。私は彼が行った多くの仕事の証人である。特に佳子様の州政庁訪問の時は、州知事夫妻は本当に感激していた。総領事は開けっぴろげな社交性と、物事をきちんと進行させる合理性という両立の難しいものをしっかりと備えた稀有な人物だ。笑顔を浮かべながらきちんと言うべきこといい、相手に嫌な思いをさせないという術を身につけている」と締め括った。

その後、モジ市、カンピーナス市、ピラシカーバ市の市議から表彰状が贈呈され、ブラジル日本文化福祉協会の西尾ロベルト氏が乾杯の音頭を取り、和やかな昼食会となった。

10年近く公邸の生け花の植え込みをしていると言う池坊ブラジル支部の河村徳子支部長は、「総領事はとても庶民的、おおらかな方でお慕いしております。黄色がお好きだとお聞きしたので、今日はその色のユリや椿で入り口から講堂まで飾りました。大使になって帰ってきて頂きたいと願っております」と述べた。



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