ミス七夕コンテスト=ファビアネさん優勝=8人の候補者から選出=家族友人ら約200人が応援

リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、藤田ヨシアキ・ダニーロ会長)は14日午後4時から、ニッケイパラセ・ホテル(サンパウロ市リベルダーデ区)で『ミス七夕コンテスト』を開催した。会場にはミス候補の家族、友人ら約200人が来場、大声援を送った。8人のミス候補者の中からファビアネ・しずえ・小林さん(32歳、4世)の頭上に美の王冠が輝いた。今年の七夕祭りは7月5、6日にリベルダーデ広場で開催され、今回選ばれたミスが様々な場面で活躍する予定だという。
山井ケンジさんの司会で『ミス七夕コンテスト』が行われた。ブラジル日本都道府県人会連合会の谷口ジョゼ眞一郎会長がポルトガル語で開会あいさつ、8人の審査員が8人のミス候補の中からミスを選出した。
最初は1番から8番まで番号札のついた浴衣(ブラジル日報協会貸出)を着て舞台に並び、軽くお辞儀をして日本の礼儀作法を披露した。次いで質実剛健と書かれたピンクのミニ浴衣を羽織り、ハイヒールを履いて8人が並んだ。司会が一人ひとりにインタビューし、話し方、作法、知性を競った。
最初に3位が発表され、イザベラ・ナミエ・イトカズさんがミス・シンパチーアと書かれたタスキをかけ、花束、賞金1千レアルの小切手を受け取った。
2位はナターリア・ヒガシさん。ミス・プリンセーザと書かれたタスキをかけ、花束、2千レアルの小切手を受け取った。
優勝は、ファビアネさん。ミス七夕のタスキをかけ、花束、3千レアルの小切手、ゴイアス州リオケンチ温泉ホテル宿泊券を受け取り、頭上にミス七夕のティアラを輝かせた。
ファビアネさんは本紙のポルトガル語でのインタビューに応え「USP法学部を卒業後、会計の仕事をしてきました。来週からUber社の運営管理の仕事をします。父方は宮城県出身、母方は長野県出身です。皆からは頑張り屋な性格といわれています」と笑顔で語った。8人の中で一番背が高く、カモシカのような脚をした八頭身美人だ。
審査員を務めたサンパウロ日伯援護協会の菊地義治名誉会長は「1、2、3位とも私の選考と一致し、実に楽しい催しでした」と自身の審美眼とコンテスト結果に満足した様子。「サンパウロ市の中でもリベルダーデ区では日本人のやることが信用され、日本食をはじめ日本文化の華が咲き、一際発展していると感じる」とリベルダーデ区における日本文化の発展を喜んでいた。
今年2月8日に、弁護士で45歳の若さでACAL会長に就任した藤田会長は「リベルダーデ区を『文化、若さ、美しさ』の三つをコンセプトで発展させていきたい。『ミス七夕コンテスト』は美しさ発展の一環です」とミス・コンテスト主催の意義を強調した。ミス七夕コンテストは2008年に開かれたのを最後に17年ぶりの開催となった。