リオ・グランデ・ド・スル州=死者5人、不明1人に=グアイバ湖は洪水位超

【既報関連】南部から26日から南東部にかけては南極下ろしによる寒波が少しずつ緩み始めるとの予報が出る一方、リオ・グランデ・ド・スル州全域とサンタカタリーナ州西部は27日まで平均気温を5度程度下回る可能性があり、リオ・グランデ・ド・スル州北部からサンタカタリーナ州西部、パラナ州南西部では洪水を引き起こし得る程の雨も降るとも予想されている。(1)(2)

特に懸念されるのは、16日からの雨の影響でグアイバ湖が洪水位を超えたリオ・グランデ・ド・スル州だ。同湖が洪水位を超えたのは25日で、ポルト・アレグレ市内では昨年の大水害で壊れた水門の修理が間に合わず、土嚢を積んだりしていたが、グアイバ湖の水位が洪水位を超えたことで、洪水域が拡大。周囲を水に囲まれた82歳の男性が妻や飼い犬と共に、軍の救助隊に助け出される様子も報じられた。(3)(4)
25日現在の被災市は155で、親戚や知人宅、避難所に身を寄せている人達は9千人を超えている。また、ヴァレ・ド・リオ・パルド地方ヴェラ・クルス市の川で発見された遺体は71歳のギド・アルミンド・アレッシャンデル氏と判明し、死者の数が5人に増えた。今回の雨による最初の死者のジェネシ・ダ・ローザ氏の夫はまだ、行方不明のままだ。(5)

今回の雨は昨年ほどではないが、今年も畑や養殖池、牧草地、鉢の巣箱が水に覆われたり、流されたりして生計手段を失った農水産業従事者達は、融資が獲得できなければ生産活動には戻れないと肩を落としている。(6)