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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(295)

2025年11月27日


増資積立金は、戦時中に二㌫から五㌫へ引き上げられたことがある。が、これは、戦争特需の影響で景気が沸き、農産物の市況も上昇…という特殊な状況下でのことである。終戦後、二㌫に戻されていた。

従って、この再度の五㌫への引き上げには、囂々(ごうごう)たる反対の声が、組合員から沸き起こった。当たり前のことで、過重な負担だった。

下元は、会議で自説が強い反対にあって紛糾すると、怒り心頭に発した態で、

「辞める!」

とパッと上着をかついで席を蹴って退場するのが、しばしばであった。その光景が名物になっていたほどである。(彼は会議では、いつも上着を脱いで椅子に掛けていた)

そうした...

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