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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(336)

2026年2月6日


 大合理化で、コチアには陰鬱な空気が漂っていた。

 組合員も職員も皆、じっと耐えていた。六年間も。二年や三年ならともかく、六年ともなれば忍耐の限度を越す。

 従ってケイロウが去ると、反動が起こった。皆、パッと明るくなった。誰もが走り出したがった。

 専務の小川は、その気運に乗じていた。

 組合員の希望を、ドンドン実行した。

 職員たちに、新しいプロジェクトを作成させた。

 コチアの本部には八つの局があり、夫々の局が、新しいプロジェクトを提出した。競い合う様に。

 かくして驀進が始まった。

 小川は、何故、こんなことをしたのであろうか。無論、求心力確保のためでもあったろう。

 大義名分...

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