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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(345)

2026年2月21日


 話を戻すと、スールがグァルダ・モールで、銀行の不正流用によって、巨額の債務を抱え込んでしまった八八年。

 富森敏雄理事長の自宅に強盗が押し入った。富森は拳銃で撃たれて、重症を負った。弾が心臓のそばまで食い込み、命が助かったのは奇跡的であった。手術をすると危険が伴うので、弾はそのままにした。

 富森は壮年期までは、組合の女子職員の憧れの的となるほどの美男子であった。が、この頃は、その面影を失い、老化が目立っていた。無論、経営の苦心のためであったろう。

 それに、こういう事件が重なっていた。

 やはり八八年、八年前からプロデセール(第一次)に参加していた山本勝造が、ミナス州パ...

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