連載小説
小説=「森の夢」=ブラジル日本移民の記録=醍醐麻沙夫=86
左足の下駄が木の根にひっかかり、彼は転倒した。倒れたとき、切株の先で切ったらしく、起き上ると右手の掌...2024年11月26日
ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(57)
既存の移民の中には、やっかみ半分に、彼らをインテリ移民とか銀ブラ移民と呼ぶ者もいた。 入植者は、一九...2024年11月23日
小説=「森の夢」=ブラジル日本移民の記録=醍醐麻沙夫=85
朝、目覚るのが運平は怖しかった。今日は誰も死にませんように、と心から祈った。家は浄土真宗であるが、さ...2024年11月23日
ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(56)
二人は永田と同県人で、三十歳前後だった。 輪湖は松本中学を中退、米国に渡り、邦字新聞で働いていた。が...2024年11月22日
小説=「森の夢」=ブラジル日本移民の記録=醍醐麻沙夫=84
トボトボ歩きながら、今日は桃の節句だと想い出した。 去年グァタパラでは女の子がいる家で共同で雛祭りを...2024年11月22日
ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(55)
四章 水勢、盛ん 諸々の曲折や混乱があった。 が、ともかく笠戸丸以来、移住・植民の両事業が、この国に...2024年11月20日
小説=「森の夢」=ブラジル日本移民の記録=醍醐麻沙夫=83
謙蔵は両の掌でかかえて茶碗を運平の方へ差し出したが、相手の硬ばった表情に気付くと、ギョッとしたように...2024年11月20日
ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(54)
ノロエステ線 先に、植民地や小規模な入植地が各地で多数造られている……と書いたが、確かに、この頃、植...2024年11月19日