連載小説
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=64
と、我々の活動を理解することもなく、むしろ嘲けられると、こちらも売り言葉に買い言葉で、祖国存亡の危機...2023年10月14日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=63
律子への手紙 しばらく御無沙汰してしまった。自活の道が拓らけてから便りするつもりでいたが、これでいい...2023年10月11日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=62
彼らは一本の大木に両側から斧を入れ、白いコッパを散らしながら駄じゃれとも媚びともつかない言葉を投げ合...2023年10月10日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=61
切り出した灌木に曲がったものがあると、それを火にあぶって矯正したり、鉋で適当な太さに削ったりする。鍬...2023年10月7日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=60
ときに、先日の新聞だが、ブラジル東北地方一帯に跋扈していたランピオン一味が全滅したと報ぜられている。...2023年10月4日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=59
浩二は小首をかしげて姉から離れた。半ズボンの少年が、ここ二、三年の間に姉と対等に話せるようになった。...2023年10月3日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=58
「俺には家庭はないんだ。いまの所は仮の住家でしかない。新しい人生を出発するためには君の助力が欲しいん...2023年9月30日
会員限定
小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=57
入水後、それほど時間が経っていなかったので、母は俺たち素人の人工呼吸によって甦ったんだ。その後、家族...2023年9月27日
会員限定