足場落ち1人死亡、8人宙づり=140mの高層建築現場で
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サンパウロ市南部シャカラ・サントアントニオ地区で17日、建設中のビルの足場が崩壊し、8人の建設作業員が140メートルの高さで宙吊りになり、うち1人が転落し死亡した。他の7人は救助されたが、1人は体の痛みを訴え、カンポ・リンポ病院に救急搬送された。同日付メトロポレ・サイトなど(1)(2)が報じている。
140メートルから見ると、地上を歩く人が米粒のように見える。そんな高層建築2棟をつなぐ連絡橋部分の床が突然落ちた。サンパウロ市最高のビルはPlatina220で172メートル。140メートルなら30位以内に入る。
この事故は午後4時頃、同地区のジョゼ・ヴィセンテ・カヴァリェイロ街の建設現場で発生した。消防によると、10台の車両とヘリコプター1機が出動し、救助にあたった。
SNSで拡散された動画には、建設中のビルの最上部にある高さ140メートルにある金属製の骨組みから、ケーブルに繋がれ宙吊りになった8人の作業員たちの姿が映っている。パニックに陥る作業員もいた。
サンパウロ州保安局(SSP―SP)によると、2025年の完成を目指して建設中の33階建てビル2棟の連結部分の足場板が落下したとのこと。
サンパウロ州地方建築・工学・農業技術協議会(CreaーSP)は、この件を調査中であり、プロジェクトの責任者を特定するよう求めていると述べた。
建築工事を請け負うEztec社は、同事故を遺憾に思うとし、「安全・保護設備が整っていたにもかかわらず、作業員の死亡事故を起こしてしまった。所轄当局の勧告に全面的に従うつもりだ」と声明を出した。
作業員は全員、墜落制止用器具(安全帯)は着用しており、同社に不正行為はなく然るべき許可を得て工事を行っていたと報道されている。