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24年にUFO目撃26件=過去に2・5万人の同時目撃も

2025年7月10日

1956年にサンパウロ州サンセバスチオン市で目撃されたUFO(Foto: Arquivo Nacional do Brasil/gov.br)
1956年にサンパウロ州サンセバスチオン市で目撃されたUFO(Foto: Arquivo Nacional do Brasil/gov.br)

 ブラジル国立公文書館が公開した書類によれば、国内で2024年に目撃された未確認飛行物体(UFO)は、少なくとも26件にのぼることが明らかとなったと11日付CNNブラジルなど(1)(2)が報じた。
 これは、航空機の操縦士や航空管制官、または一般市民からブラジル空軍(FAB)の司令部に報告されたもので、形状や色、速度の異なる謎の飛行物体が含まれ、中にはレーダーにも捉えられなかったものも存在する。これらの記録は、単なる都市伝説にとどまらず、公式機関が体系的に収集・保管している事実として世間の関心を集めている。
 公開文書の中でも特に注目されているのは、24年7月4日にトカンチンス州パルマス付近で目撃された三つの白い光の物体だ。これらは三角形の隊列を保ちつつ、互いの位置をゆっくりと入れ替えながら、約1時間にわたり飛行していた。目撃した操縦士によれば、光は上下左右に動き、航空機よりも高速で移動していた。この事例には映像記録も存在するが公開されていない。
 その他、ペルナンブコ州で5月5日、白と赤の光を放つ不明な飛行物体が報告された。操縦士は目視でこれを確認し、衝突を回避するため航空管制に対して上昇率の増加を要請したが、当該物体はレーダーに映らず、地上監視システムでも確認されなかった。
 6月6日にはバイア州ヴィトリア・ダ・コンキスタ周辺で、複数の航空機により白黄色の高速飛翔物体が確認されたが、正体は不明のままだ。さらに7月29日にはサンパウロ―クイアバ間を飛行中の少なくとも2機の航空機から、素早く点滅しながら横移動する物体が約15分にわたって目撃された。
 これらの目撃報告例は形状や大きさ、色彩もさまざまで、星や車のヘッドライトのように見えるものも。報告例は国内各地に及び、パラナ州、ミナス・ジェライス州、サンパウロ州、アマゾン地域など広範囲に分布している。
 国立公文書館は、毎年UFO関連の報告を公開しており、1952年から現在までに900件を超える目撃事例が記録されている。国内で報告されたUFO目撃の中で特に著名なものの一つが1982年に発生したサッカーの試合中の出来事だ。
 これはマット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデにあるモレノンスタジアムで行われたオペラリオ対ヴァスコ・ダ・ガマの試合中、空に突如として強い閃光が現れ、選手や観客約2万5千人によって目撃され、ブラジル史上最大の集団UFO目撃事例とされている。(3)
 1986年に発生し、今日まで長く語り継がれてきた「UFOの夜」と呼ばれる事件に関しても、音声記録が公開資料に含まれている。当時、21機の未確認物体がレーダーに捉えられ、複数のパイロットが低空を飛ぶ光を目撃し、驚愕する様子が収められている。
 なお、UFOという用語は、必ずしも地球外生命体の存在を示すものではなく、違法航空機やドローン、気球、人工衛生、あるいは自然現象など、起源が即座に特定できない飛行物体全般を含む概念だ。FABはこれらの報告について受付と記録の整理を行うものの、現象の調査や分析は実施していないと明言している。


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