銘酒ずらり、鏡開きに歓声=4社協力、日本の味まつり賑わう=「今後も続けていきたい」
日本酒の魅力を広めようとするイベント「第1回日本の味まつり」が6、7の両日、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区の三重県人会館で開かれた。会場には各地の銘酒が並び、来場者は日本食とともに飲み比べを楽しんだ。日本酒を輸入・卸販売するニッポン・ベビーダス、ヤマト商事、ゼンダイ、東京フーズの4社が初めて協力。ジェトロ(日本貿易振興機構)と、「日本食普及の親善大使」で日本酒専門家の飯田アレシャンドレ龍也さんが後援した。
7日午後3時からの開会セレモニーには、4社代表のほか、福島県喜多方市の大和川酒造店から佐藤和典顧問と海外営業部の武藤啓一さん、多田マウロ県連副会長、在サンパウロ日本国総領事館の高元次郎首席領事と上川雄暉副領事、JICAブラジル事務所の堀脇友美子次長、広瀬哲洋三重県人会長らが登壇。詰めかけた来場者が見守る中、華やかな幕開けとなった。
大和川酒造店の佐藤顧問は、1790年創業、9代にわたり続く蔵元の歴史を紹介。「喜多方からブラジルまでは36時間と遠いですが、これだけ多くの皆様にお越しいただき、疲れも吹き飛びました」と笑顔を見せた。「今回が第1回。2回、3回と続き、日本酒がさらに広がってほしい」と期待を込めた。
来賓の祝辞に続き、舞台では威勢のよい掛け声とともに鏡開きが行われ、上川副領事の発声で乾杯。会場には一斉に盃が掲げられ、祝福の拍手が広がった。
『彌右衛門』ブランドをカナダ・バンクーバーや米国ロサンゼルスなどにも輸出しているという佐藤顧問は、約10年前に始めたブラジル向け輸出が大きく伸びていると説明。「日本文化の象徴である日本酒は、世界でまだまだ可能性があります。これだけの方が集まってくださり、発起人の川添博さん(ニッポン・ベビーダス代表)には感謝しかありません」と語った。
競合関係にある4社が手を取り合った今回の試みについて、各社からは「相乗効果を実感した。今後も続けていきたい」との声が上がった。
会場では思い出酒場、上々ラーメン、シャゼリア・森、モチ・コンフェタリア、オトオシ居酒屋などが日本食を販売。満員の来場者で通路はにぎわい、立ち上る湯気とともに笑顔があふれた。
7日午後6時前には、別の公務を終えて駆けつけた鈴木誉里子総領事も姿を見せ、「日本の味」を担う日本酒の普及の大切さを強調した。杯を交わすひとときが、遠く離れたブラジルの地で、日本文化への親しみをいっそう深めていた。








