【26日の市況】Ibovespaは0.96%下落、インフレ懸念が影響 ドルは0.86%上昇し5.80レアルに
Ibovespa(IBOV)は、本日の取引を下落で終えた。朝の取引ではプラス圏で推移していたが、多くの企業決算が市場に影響を与えたほか、正式雇用のデータがインフレ懸念を強める要因となった。2月25日(火)、Ibovespaは0.96%安の124,732.20ポイントで取引を終了した。
一方、米ドルは対ブラジルレアルで上昇し、0.86%高の5.80レアルとなった。ただし、2025年の累計では6.10%の下落となっている。
ドル高の背景には、国外市場でのドル高基調に加え、ブラジル国内での正式雇用の大幅な増加、ルーラ政権の内閣改造をめぐる懸念、さらには財政均衡に対する市場の不安感が影響している。また、最新のQuaestの世論調査によると、政府の支持率は8つの州で50%以上の有権者から否定的な評価を受けており、これが市場の懸念を強めた。
市場では、政府が経済への資金投入を増やすポピュリスト的な政策に傾く可能性があるとみており、これがインフレ圧力を高め、金利の長期的な高止まりにつながるとの懸念が広がっている。
Ibovespaの値動き
上昇銘柄:
- Ambev(ABEV3): 5.50%上昇。2024年第4四半期の純利益が50億レアルとなり、前年同期比で11%増加したことが好感された。
下落銘柄:
- IRB Re(IRBR3): 18.26%下落。同社が25日夜に発表した決算が市場の期待を下回ったため。2024年第4四半期の純利益は1億1200万レアルで、前年同期から増加したものの、市場の評価は厳しかった。
国外市場
ニューヨーク市場の主要指数の終値は以下の通り:
- ダウ平均: 0.43%下落(43,433.12ポイント)
- S&P 500: 0.01%上昇(5,956.06ポイント)
- ナスダック: 0.26%上昇(19,075.26ポイント)
ペトロブラス(PETR4)、赤字転落 - 2024年第4四半期
ペトロブラス(PETR4)は2月26日(水)の夜に決算を発表し、2024年第4四半期の純損失が170.4億レアルとなった。これは前四半期の黒字からの大幅な悪化で、市場予想の299億レアルの黒字を大きく下回った。
同社は、この赤字の主な要因として、為替変動による評価損(会計上の影響のみ)、引当金の増加(キャッシュフローへの影響なし)、および営業費用の増加を挙げている。ただし、これらの特殊要因を除外すれば、純利益は177億レアルであったと説明している。