【13日の市況】Ibovespaは0.38%高の124,852.88ポイント=ドルは0.10%高の5.7679レアル、2025年にドルは対レアルで6.65%下落
Ibovespaは木曜日、大きな動きを見せなかった。午後に大きく変動したものの、最終的には0.38%高の124,852.88ポイントで引け、前日の年初来最大の下落から回復した。上昇幅はわずか472.62ポイントだった。商業ドルは0.10%上昇し、5.76レアルとなり、3日連続の下落後の小幅な動きとなった。一方、DI(先物金利)は全曲線で低下した。
投資家の注目を集めるニュースは尽きなかった。ブラジルでは、小売セクターが12月に予想以上の大幅な下落を記録したものの、2024年通年では過去12年で最大の成長を遂げた。
Interのシニアエコノミスト、アンドレ・ヴァレリオ氏は「12月のわずかな減少にもかかわらず、この結果は同セクターのネガティブなトレンドを示唆している。信用条件の引き締めが影響を及ぼし始めており、2カ月連続の下落となった。また、収入の減少が4カ月ぶりに記録され、12月の労働市場の低迷と一致している」と述べた。「経済活動全体の傾向として減速が見られる」。
財務省、GDPとIPCAの見通しを修正
ブラジル北部を訪問中のルーラ大統領は「民間の給与担保ローン、月収5,000レアルまでの所得税免除、無料ガス供給を実現する」と発表し、赤道沖での石油採掘を「環境面で無茶をせずに」推進する考えを示した。ただし、所得税の法案審議には未だ予定が立っていない。
また、財務省は2025年のGDP成長率予測を2.5%から2.3%に引き下げ、IPCA(広範囲消費者物価指数)の予測を3.6%から4.8%に引き上げた。「インフレ率は目標範囲の上限をわずかに超える水準となる見込みであり、為替安と活発な経済活動の遅行効果が影響している」と説明。ただし、財政改革の進展により、2025年の国債管理の見通しは改善するとしている。
トランプの報復関税
米国では新たな関税措置が発表された。ドナルド・トランプ前大統領は、世界規模で「報復関税」を導入する意向を示す覚書に署名。ただし、これは大統領令ではなく、市場関係者もすでに予想していたため、株式市場への影響は限定的だった。BRICS諸国が特にターゲットとされている。
また、1月の米国生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったものの、市場は動揺せず、米国市場は堅調な上昇を記録。欧州市場も新たな最高値を更新した。
LPLファイナンシャルのチーフテクニカルストラテジスト、アダム・ターンクウィスト氏は「PCE(個人消費支出デフレーター、FRBが重視するインフレ指標)の構成要素に注目が集まっており、これが本日の市場の楽観ムードを支えている」とCNBCに語った。それでも、市場はFRBが9月に利下げを再開すると予測している。
ValeとBradescoが上昇
企業ニュースが市場に影響を与えた。ペトロブラス(PETR4)は大きく変動したが、政府の赤道沖での石油開発推進の動きが市場の安心材料となり、最終的には0.11%高で引けた。国外市場では、ウクライナ戦争終結交渉が進展したことで、原油価格は再び下落した。
Vale(VALE3)は取引時間中のほとんどを下落で推移していたが、終盤に回復し、0.13%高で終了。中国の鉄鉱石価格の下落が重しとなった。
大手銀行はまちまちな動きだったが、Bradesco(BBDC4)は1.37%、Itaú Unibanco(ITUB4)は0.53%上昇し、指数を押し上げる要因となった。
第4四半期決算を発表したSuzano(SUZB3)は2.17%上昇。Sabesp(SBSP3)は、銀行の強気評価を受けて1.81%上昇した。一方、JBS(JBSS3)は1.97%下落。米国子会社の業績が振るわず、食肉加工セクター全体が軟調だった。
明日の市場見通し
明日は米国の経済指標の発表が相次ぐ。小売売上高、鉱工業生産、輸入物価指数、企業在庫などが予定されている。今週はまだ終わっていない。市場は一見落ち着いているように見えるが、引き続き注意が必要だ。
ドルは横ばい、トランプ関税と米国インフレ発表の影響限定的
トランプ氏が木曜日に貿易関税の詳細を発表すると述べたが、具体的な内容には言及しなかった。一時5.80レアルを超えたドルはその後弱含み、最終的に対レアルでほぼ横ばいに。米国生産者物価指数(PPI)の発表を受けて、海外市場ではドル安の動きが広がった。
また、米国の追加関税措置への期待感(実際には午後に発表)も、通貨市場のボラティリティを高めた。ドルのスポットレートは0.10%高の5.7679レアルで引けた。2025年に入ってからは、ドルは対レアルで6.65%の下落となっている。
B3(ブラジル証券取引所)では、3月限のドル先物が0.01%安の5.7855レアルとなった(取引時間17時04分時点)。