ブラジル海軍が大規模軍事演習=日系3少将も陣頭指揮

ブラジル海軍は9月16日、ゴイアス州フォルモーザ訓練場で実戦さながらの大規模軍事演習「アトラス合同兵器作戦(Operação Atlas Armas Combinadas)」を実施し、日系将官3人が参加した。写真の左からアサノ少将(Contra Almirante)、カンポス・メロ少将、ヤマグチ少将だ。
9月16日付CNNブラジル報道によれば、今演習は国防省主導の「アトラス作戦」の一環で、7月30日に開始され12月6日まで続く。フォルモーザでの訓練はミサイル発射や戦車展開を伴う大規模軍事演習で、南米最大規模とされる軍事演習の中核をなすもの。ブラジル軍が広大な国土防衛に向けた統合作戦能力を高める狙いがある。
米軍艦船がカリブ海に展開してベネズエラ軍が臨戦体制を整え、国境線に緊張感が高まる中、アマパー州、アマゾナス州、エスピリトサント州、ゴイアス州、パラー州、ロライマ州各地で展開する。
この訓練には約2500人の兵士が参加し、180台におよぶ車両や航空機が投入された。海軍は対地・対艦用途のミサイル「MAX 1.2 AC」を複数回発射し、国産の対艦ミサイル「MANSUP(マンスップ)」も披露。訓練全体は海兵隊(Corpo de Fuzileiros Navais)が指揮を執った。
軍関係に深いネットワークを持つリベルダーデ友好会の平崎靖之会長は「アトラス作戦で国防のために活躍される日系将官の皆さま、おめでとうございます!」とのメッセージを贈った。